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友禅染用刷毛(カナヤ式糊刷毛)
ボディブラシ
ペットブラシ
友禅染用丸刷毛
千社札用刷毛(めおと刷毛)
木版刷毛・木版ブラシ

創業は八十五年前
これはお白粉(おしろい)刷毛
まさに生き残りをかけてる

English interview page
友禅染用刷毛(カナヤ式糊刷毛)
この糊刷毛はカナヤ式糊刷毛と言って糊刷毛のエッセンスで、糊刷毛の要素が集約さ れ、値段も安く、その道の職人はもとより素人のかたでも良く使える、独特の刷毛で すね。

ボディブラシ
(赤い紐が付いてるブラシは何?)これはボディブラシ。使い込むと具合がいいんで すよ。みなさんも体験してください。ほら、この赤い紐が可愛いでしょう? 裸にな って石鹸をつけると良く滑るんですよ。それでね、最初はちょっとぎこちないかもし れないけれど、とにかく気持がいいんです。なんたって普通のブラシの倍泡が出るん ですから。垢みたいな、要するに皮膚の削れたのが倍は出ますね。それからこのブラ シは木の部分が反って、毛の部分が湾曲になるんで、喉とか脇の下は申すに及ばず、 体中が奇麗に洗えるんで、ものすごく衛生的なんです。(ずいぶん考えた?)これは もう考えましたね。(いつ頃?)考えたのはかなり古いんですが、うちはピーアール が下手だから、こうやってお店で売ってりや、どんどん売れてくってことで、総合し てすべての品物が売れればいいんですよ。そうすればそれなりの売上になりますから ね。

ペットブラシ
これはペットブラシ。犬や猫の背中をはじめ体中を櫛掛けしてペットの健康を増進す る、衛生上必要なブラシです。一般的には毛の部分が針金で出来ているので、ペット の体に疵が付きやすいんですが、この品物はイノシシの毛を使っているので、うまく 毛が梳けるだけでなく、ペットの体に疵が付かないので、もう犬は目を細め、猫はゴ ロゴロ喉を鳴らしてすり寄って来るっていうブラシです(笑)。柄にヒモを付ければ 散歩の時に便利です。このペットブラシがものすごく売れるんですよね。これを持っ てったお客さんはみーんな素晴らしい、素晴らしいって。

友禅染用丸刷毛
(この刷毛は何に使う?)染め物に友禅染めっていうのがあるでしょう? 優美な仕 上がりで、日本女性あこがれの素晴らしい着物が出来るんですが、その友禅を染める のに使うんです。で、この刷毛の形は平刷毛で、四本の箸でつまむように鹿毛をはさ んだもので、俗に丸刷毛って言うんです。50号(φ140mm)と60号(φ mm)があり ます。伝統工芸品の一つで、この刷毛は能面の表情のボカシにも使いますね。

千社札用刷毛(めおと刷毛)
千社札を貼るブラシで俗にめおと刷毛って言います。(千社札?)昔から名刹(めい さつ)や古寺の山門や天井に大小さまざまの紙札を貼る習慣があって、その紙札を千 社札って呼ぶんです。お参りした記念に貼るわけですね。(これで高い所に届く?) 長い竿の先にこのブラシを取り付けて、糊の付いた札をその上に載せてどんどん貼っ ていくんです。なかなか粋なものです。

木版刷毛木版ブラシ
錦絵や版画の製作に無くてはならないものです。ブラシ式と刷毛式の二通りがあって 、木版に絵具を塗るのに使います。だから多色刷りの場合は、それぞれの木版と刷毛 が要るんです。

創業は八十五年前
(子供は?)子供たちって、みんなもう四十近い。(いっしょに仕事してる?)ええ 、子供4人。ブラシも作ってるし、中には外交もやってるし。(会社の社員は子供た ち?)それとあとは、要するに従業員で。(浅草は長い?)ここの場所へ出したのは 、三年目なんですけど、うちは創業は八十五年前、大正三年。(二代目?)そう、わ たくしが二代目。(先代は何を作った?)主としてはペンキ刷毛。ところが今、ペン キはほとんどローラーになりましたからね。刷毛にこびりついてたら駄目ですからね 。(今戸がもともと?)そうそう、そうそう。今戸へ行ったり、ここへ来て、お店の 状況を見て、どういうもんが売れるとかなんとかね、常に工夫してるわけです。(お 客の意見が分かる?)ですからね、ここはいわゆる民生の品物に徹しましょうと、ね ? 民生の反対は工業用でしょ? だから東芝とか日立とかソニーとか、そういう方 面へずっと商いしてますから。ここは一般家庭用の商品を徹底的に置きましょう・・ ・こういうことですね。(カメラマンに)しかし、大変ですね、そうやって写真を撮 るってことは。大勢さんでいらっしゃるから、これができるけど。毎年、わたくしも カタログを作るときには夢中になってやったんですがね、もう今はその根気もありま せんね。(今戸は何を?)工場(こうば)。(業務用のブラシは機械で?)そうね。

これはお白粉(おしろい)刷毛
(これは何?)洗濯したあとの靴下、セーターの毛玉取り。室内では犬、猫の毛がカ ーペットに沈んでいるでしょう? それでこするとモサモサモサっと、犬の毛や猫の 毛がくっつくんです。(何の毛?)これは化学繊維。(蕎麦打ちブラシって何?)あ あ、お蕎麦屋が蕎麦打ちするときに、こんな台の上に粉をかき集めてきて。(払うの でなく、集める?)そう、こういう風に集めてきて、そいでまた散らばして、そいで もって蕎麦を打つわけですね。これも特殊ですから。これはお白粉(おしろい)刷毛 。(芸子さんが?)そういうこと、そういうこと。襟足をね。(おかみさんが下の方 まで塗る?)良くご存じですね。遊びに行かなきゃそこまで分かんない。(おかみ) 案外ね、男の方でマニアで、それ買って頂いています。それに踊りの三味の先生・・ ・白塗りって言う。

まさに生き残りをかけてる
わたしんところではブラシ屋としてのね、やっぱり生き残りをかけてる、生き残りを 。(生き残りというと穏かじゃないが?)いや、あのねえ、ブラシ屋っていうのはだ んだん、廃る(すたる)んですよ。(でも需要はある?)だから、需要っていうのは やっぱり自ら開拓しなきゃ駄目なんですよ。あと四、五年たったらば、かなりブラシ 屋の形態も変化しますよ。で、結論的にはやっぱり技術を持っているほうが生き残っ てくわけよ、ね。で、あたしんとこじゃ、ここが民生用、民生用って家庭用ね。あと は東芝、日立、ソニー、そういう方面へ近代的なハイテク関係のいろんなブラシを、 そこで拵えていますから。ですから、大きな発電所でもなんでも、そこで使うモータ ーの一部にやっぱり使うものをね。ですから、同じステンレスのブラシでも、この辺 の118というステンレスじゃ駄目なんですよ。もっともっと精度の高いステンレスを 使って、そいで原子力に応用できる、要するに、そういう弊害の無い純粋なステンレ スを使って品物を作ってる。(それは親方が始めた?)これは、東芝、日立に品物を 入れてるから、お客さんの方から、こういう線材を使ってくれ、ああいう線材を使っ てくれっていって、いろんな要求が入ってくるわけ。その要求によって、線材を選定 して。あと、ふつう一般用は188っていうご存知の。それからあとは、304とか316と かいう、記号でもって成分が保証されてる専門的な呼び方もあるわけね。(相当大き な工場を持ってる?)いや、工場としては別にたいして大きくはありませんけれど、 いまうちへドイツの機械が三台入っているかな? 本社のほうでやってるんです。そ れから毛なんかも、もう手でミックスしてないで、機械でどんどんミックスしていく し、線材を切るのも一本一本切らないで、こんな束んなったものがゴソッゴソッって 切れるような道具も入っているし、要するに営業なりに、それぞれの要求に対応でき るだけの設備はあるわけ。(息子さんたちも手作りと機械で?)使う、うん。やっぱ り、まさに生き残りをかけてる。あのね、これなんて日本中でうちだけしか作ってな いんですよ、日本中でうちだけ。若干真鍮が入ってるんです。それですから、スエー ドの靴のホコリを払うと同時に、スエードの目を立てるっていう、うちにはそういう 応用力があるわけね。(今日はわざわざ舞台仕立てもしていただき有難うございまし た)はい、どうも。

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